係争内容Dispute
1.傷害についての係争
交通事故と傷害の因果関係、傷害の治癒時期、既応症の影響等が主な争点となります。関係資料の収集や判例の分析によって、適切な認定がなされるように努めます。
2.後遺障害についての係争
後遺障害の等級認定は、損害賠償金額に大きな影響を与えます。必要な場合には、損害保険料率算出機構に対し、異議の申立を行います。事案によっては、医師の鑑定・意見書作成が必要となる場合もあります
3.過失割合
過失割合の認定は、事実認定とその法的評価の2面にわたって諸々の難しい問題点を生じさせます。過失割合の認定が不当である場合、適切な認定がなされるように努めます。この場合にも工学博士等の専門家の鑑定や意見書作成が必要になる場合があります。
4.賠償額算定
損害賠償には以下のような項目があります。
損害賠償額が適切なものであるか項目別に精査を行います。
※慰謝料
事故による精神的苦痛を慰謝するためのものです。
死亡慰謝料・後遺障害慰謝料・傷害慰謝料(入院・通院)等があります。尚、物損事故では原則として慰謝料請求は認められません。
※逸失利益
事故によって、失った将来の経済的利益の補填のためのものです。
稼動できなくなる期間や失った労働力の割合、基準所得額が争われる例が多く見られます。
後遺障害の認定がされた場合、その等級に応じて5パーセントから100パーセントの労働能力が失われたと認定されます。
※治療費・介護費用
治療・介護のために現実に支出した金額です。
治療のために要した期間や治癒時期が争点となる例が多く見られます。
※休業損害
仕事ができなかったことによって失った利益です。
休業期間や基準所得額が争われるれる例が多く見られます。